生きなければ

日常というモノは、わたくしのような種類の人間には、些か詰らないモノでございます。

 

面白くしようと思えば幾らでも出来るでしょうが、面白さというのは安全性に欠けます。

わたくしは生きたいのです、何とか生き永らえたいのです。(本当に?)その為には、安全性に優れたこの平々凡々な生活を、紡いでいかなければイケナイのです。

 

 

 

 

わたくしの色とりどりで、不安定で、浮き足立った、愉快な脳ミソは、もうありません。ベンラファキシンとアトモキセチン漬けになって、使い物になりません。いえ、使い物にならない、というのは語弊がございます。この「社会」を「生活」するには使い物になるのです。でも、眩く鋭い殺意、脳髄が弾け飛ぶ怒り、全身が粟立ち震える焦燥感など、そのような激烈な感情を伴って地獄へ突き進む速度は、もう出せない。出せないのです。出したくもない。

 

 

業火に包まれる痛みを知りたくない。苦しみたくない。その代わりに、生温い湯船に浸かり続けなければいけない。濁った水は皮膚にどんどんと吸いこまれ、ふやけさせ、遂には身体の芯まで蝕みます。最期にはどろどろに腐って、溶けてなくなるのです。

 

そんな醜い姿になるまで、じっくりと耐えなければいけない。地獄の業火で一瞬にして灰になることは美しいけど、いまのわたくしは其れを求めていないはず。はず。

 

愛する貴方と、生温く溶け合って。それをしあわせ、と呼べば良いのです。曖昧に境界線を溶かしてひとつになれるなんて、何だかロマンチックにも思えてきました。各位、生き永らえましょう。

8月11日日曜日

お盆のど真ん中、人でごったがえす原宿に居ります。3ヶ月ぶりに髪を切るために、電車を乗り継ぎここまで来ました。

 

人、ひと、ヒト。日本人、中国人、アメリカ人、韓国人、ベトナム人、フランス人、その他もろもろ。大変に人が多い。暑さも相まってくらくらします。

 

行きつけの美容院に避難して、冷たいシャワーで洗髪していただきました。気持ちいい。生き返るような気持ちです。

 

「いつもの感じで?」「はい、お願いします。」

もう何ヶ月も同じ髪型なので、注文は端的に終わります。美容師の方と会話するのが苦手な私は、スマホでゲームをしたり、読書をしたり。静かな時間を過ごしました。必要な時以外話しかけてこない美容師さんはありがたいです。

 

ものの30分程度でカットは終わります。肩まで伸びていた髪が一気に耳の下あたりまで短くなったので、随分と涼しい。やはり私は髪が短い方が似合う。心の中で自画自賛しました。

 

 

美容院を出て、系列店で同じく髪を切っていた彼氏と合流。GUCCI表参道店へ向かいます。

 

お目当てはジャッキーのミディアム。大きさを実物で確認したかったのです。

 

しかし!ジャッキーはそこまで可愛くありませんでした。残念。少しシンプルすぎます。あとナスカンで留める感じがあまり好きではない。

 

代わりにバンブーのコレクションを幾つか試しました。バンブーは持ち手が竹製で、持つと疲れないか心配だったのであまり候補には入っていませんでした。

 

バンブー1947のミディアム。

持った瞬間の感動は忘れません。

あまりにも可愛い!あまりにも!そして、わたくしに、似合う!

 

もう一目惚れ。欲しい!欲しくて欲しくてたまりません。

 

 

ウィッシュリストのジャッキーの部分が、バンブー1947に変わりました。少しお値段が張るけど…いいのです!可愛さには替えられません。

 

ちなみにこちらが私の20代・ウィッシュリストです。

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カルティエのトリニティリング、タンクマスト、ダイヤの一粒ネックレス。真珠はティファニーのもの。そしてバッグはバンブー1947。

 

総額約180万円・・・。あと8年弱、いくつ手に入るかしら。値上げが著しいから少し怖いです。

円高になったら海外で免税で買いますッ!

 

 

優先順位は

トリニティ>バンブー>ダイヤ>タンク>パール

 

タンクマストは30代~でも良いのです。トリニティとバンブーは絶対に手に入れます!

 

 

私の目標は、"自分で買った"ジュエリーを身につける自立した女性なのです。男からのプレゼントではなく、自分で稼いだお金で、自分の理想のジュエリーを手に入れる。キャッシュで。

それが兼ねてからの目標であり、未来の私なのです。

 

通信の学費のことも考えると目眩がしますが、理想の女性を目指して歩み続けるのみでございます。

8月7日水曜日

彼に薬を飲ませてもらって少し微睡んだ後、彼が朝食の準備を終わらせたタイミングでのそのそと起床する。朝が弱い私のいつものルーチンです。私が起きられるのは彼の尽力のおかげです。頭が上がりません!

 

 

今日の朝食はクリスピークリームのドーナッツ。昨日6個入りボックスを注文したのですが、食べきれずに3つ残っていたのです。

 

朝食にしては甘すぎるドーナツですが、あまりの美味しさにペロリと完食。イタリアンローストの苦めなアイスコーヒーによく合います。

 

その後は例のごとくソファでねずみと読書タイム。歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」を読み始めます。知り合いの男性(読書家でミステリは殆ど読んでいる!すごいです。)がおすすめしてくれた本です。このミステリーがすごい!、本格ミステリ・ベスト10の両方で1位を獲得しているということで、期待に胸が膨らみます。

 

 

軽く冒頭を読んだところで、猛烈な眠気に襲われました。いえ、襲われたことにすら気づかないうちに私の意識は眠気に侵され、本が手を滑り落ちます。その音でなんとか意識を回復。朝のドーナツが血糖値を爆上げ、それに焦った肝臓がインスリンを大量に送り出し、私の血中はブドウ糖が枯渇した状態になってしまったのでしょう。

 

こうなっては読書もままなりませんので、一旦本を閉じて昼寝。

 

 

仕事の時間が近づいてきたので、残念ながら愛しいねずみと暖かなベッドとしばしお別れです。灼熱地獄の外へ繰り出し、駅へ向かいます。

仕事までは1時間ほど余裕があったので、駅前のドトールでアイスコーヒーを片手に、煙草の煙を燻らせつつ、本の続きを読むことにします。

 

30分ほど経った頃でしょうか。喉の奥から胃の内容物が迫り上がりたがっているような、頭の天辺に血が吸い上げられそのままそこで凝固しているような、運転の荒い車中で読書をした後に訪れるであろう車酔いのような、とにかく嫌な体調の変化を感じ取りました。微かな吐き気、脳内の痺れ、胸の不快感。御手洗に駆け込みましたが下からは何も出る様子はありません。煙草の煙が充満した喫煙席の空間が苦痛になり、一旦禁煙席に移動します。クーラーで冷やされた空気は喫煙席のそれよりはマシでしたが、体調は相変わらず危険信号を出し続けます。なにか口にしようと注文した牛カルビのサンドも口をつける気が起きず、私に眺められるだけの置物と化しています。

 

これはいけない、横にならなければ。

 

そう考えた私は、なんとか体を引き摺って仕事場まで向かうことにしました。そこでなら横になれるスペースがあるし、水も甘味もある。

しかし外は灼熱地獄。皮肉にもここ1ヶ月で一番天気が良いのではと思うほどの青い空、「太陽光線」と言った方がしっくりくるような日差し。地獄です。生きた心地?そんなもの、クソ喰らえです。

 

なんとか仕事場に着き、水をひったくってソファに寝転ぶ。液晶を見ると気持ちが悪くなる為、ひたすら目をつぶるしかありません。なぜか、部屋で流れるMrs. GREEN APPLEを聞きつつ、歌声を分析していました。ここで息を吸う、ここの発音はハッキリ、ここからここまではファルセットで。

 

 

小一時間休んだところで少し体調が回復、これを書いています。回復はしたものの万全の調子とは言えないので、今日は一旦お仕事を諦めることにします。

 

8月6日火曜日

ひさしぶりに日記を書きます。

 

本日はお仕事をお休みにして、一日中ダラダラと過ごしていました。

 

昼過ぎに起きて、朝食後はソファに寝転ぶ。ネズミと戯れつつ沼田まほかるユリゴコロ」を読みました。久しぶりの沼田作品は、非常にまとまりのあるストーリーで、休日の昼下がりにサクッと読むには丁度良かったです。

 

 

その後はニンテンドースイッチゼルダの伝説 ティアーズオブキングダムを。購入してから全然プレイせずに積んでいたゲームです。久しぶりにやると面白くて止まらなくなりました。

 

 

彼の提案で夜は映画鑑賞をすることにします。

クリスピードーナツの6個入りボックスと、バーガーキングのワッパーを出前で注文して、気分はアメリカンでございます。

 

鑑賞したのは、クリストファーノーラン監督作「BATMAN BEGINS」。彼のお気に入りの映画です。私はノーラン作品で唯一BATMANシリーズだけ観ていなかったのですが、その旨を知った彼の「これからこの作品群を観れるだなんて、羨ましい!」という言葉が印象に残っております。

 

確かに、とても良い作品でした。

ノーラン節の効いた前半、「私は本当にBATMANを見ているのかしらん?」と思ったのを覚えています。アメコミチックな世界が広がると思いきや、ヒーローの存在をリアルに落とし込んだ描き方には驚きました。ヒーローの外観にちゃんと理由付けがされていて、技術への言及もある。細かな描写を通して、ヒーローという存在への納得を作り出しています。

 

ストーリーテリングの点も、さすがノーランと言わざるを得ません。他のノーラン作品と比べると分かりやすく明快な物語でしたが、随所の演出のお洒落さは堪りません。

 

主人公の家の執事が、主人公から「僕のことまだ見捨てないの?」という旨のことを聞かれる度、彼が「Never.」と端的に答えるシーンがとても印象に残っております。マイケル・ケイン、よい俳優です。

 

 

続編を見るのがとても楽しみになりました。あわよくばDCシリーズをしっかりと網羅していきたいところでございます。(高校生からずっとこれを思っているものの、作品数の多さで尻込みしている)

7月25日木曜日

「わたし、かわいい?」

そのちいさないきものは、わたしにそう聞く。

 

「もちろん。あなたはせかいでいちばんかわいいよ。」

愛をこめてそう伝える。

 

「ありがとう。」

「じゃあ、わたしのこと、すき?」

 

「もちろん。」

そんなのはあたりまえだ、と思いながら答える。

 

「じゃあ、」

 

「わたしがかわいくなくても、わたしのことをすきになってくれた?」

 

 

答えに詰まる。

 

 

7月24日水曜日

仕事を3日間休む。

 

最近精力的に仕事をしていたから、久しぶりに何もしない休日を過ごしたことにより、張り詰めていた意識の糸が切れてしまった。

 

雲行きが怪しくなっていく。暗雲は少しづつ、でも確実に私の心に影を落とす。差し込んでいた陽光は遮られ、影の時代がやってくる。

 

 

刺す、刺す、刺す。

刀身はなるべく細く、長い方が良い。しかし長すぎず。果物ナイフくらいがちょうど好い。

地面に対して平行に、肋の隙間に刺し込む。表皮を切り裂き、筋肉と骨を経由して、包丁の先が肺に到達する。穴が空いた肺からは循環できなくなった空気が血液とともに溢れる。息を吸っても、酸素は肺の穴を通って一方通行に流れ出してしまう。

刺すことをやめてはいけない。肋骨に空いた穴を刺傷で埋めるように、刺す。内臓は外部から侵害され、少しづつ機能を失っていく。血が噴き出す。冷たく無機質な侵入者が私の中身を凍らせていく。

痛みは冷たく、私の身体を支配する。冷たい。

 

眠りにつく。